PBMスピード矯正(光加速矯正装置)
スピード矯正(光加速矯正装置)
矯正治療をするにあたって「治療期間が長い」と感じたことはないでしょうか。
スピード矯正(光加速矯正装置)とは、従来の歯列矯正に光を照射する治療を加えることで、治療期間の短縮を目指した矯正治療法です。
スピード矯正の仕組み
スピード矯正では、フォトバイオモジュレーション(PBM)という原理が利用されています。PBMとは、低レベルの光エネルギーを組織に照射することで、細胞の機能を活性化させる技術です。赤外線光を歯周組織に照射することにより、細胞エネルギーの増加・骨形成の促進・炎症の抑制という効果が得られます。
PBMヒーリング
PBMヒーリングとは、歯列矯正の治療期間を短縮する効果が期待される光加速矯正装置の一種です。従来の矯正治療にプラスして行う治療法になります。
高齢になると、骨の密度が低下したり硬さに変化が生じることがあります。これにより、矯正治療の進行が遅れる可能性があり、場合によっては矯正治療を断られたり、治療期間が長期化すると予想され、治療を断念する方も少なくありません。しかし、こうした影響をカバーできる方法としてPBMヒーリングが注目されています。PBMヒーリングは、治療期間を短縮し、骨の健康をサポートする効果が期待できるため、高齢での矯正治療にも有効に働く可能性があります。
PBMヒーリングの中でも代表的なものとして、「PBMオルソ」と「PBMバイブ」という2つの種類をご紹介します。
PBMヒーリングの費用(矯正治療のオプション)
治療内容 | 料金(税込) |
---|---|
加速矯正 スタンダードコース (PBMオルソ のみ) | ¥55,000 |
加速矯正 プロコース (PBMオルソ + PBMバイブ) | ¥99,000 |
「PBMオルソ」の特徴
- 低レベルのレーザー光を歯に照射することで歯の細胞を活性化し、歯の移動を促進
- 歯の動きによる痛みを軽減し、矯正器具との併用でアライナーを交換するまでの日数を最大1/2に短縮
「PBMバイブ」の特徴
- 微細な振動を歯に与えることで、歯の周囲組織の細胞を活性化し、歯の移動を促進
- マウスピース型の矯正装置であるアライナーのフィットが向上し、より効果的に歯を移動させることができる
- PBMオルソとの併用により、アライナー交換時期を早めてさらに30%~50%治療期間の短縮が期待できる
「PBMオルソ」と「PBMバイブ」の違いと特徴のまとめ
種類 | PBMオルソ | PBMバイブ |
---|---|---|
特徴 | レーザー照射で細胞活性化 痛み軽減 | 微細振動で細胞活性化 アライナーのフィット向上 |
使用目的 | 矯正期間短縮(最大1/2) 痛み軽減 | 矯正期間短縮(30%~50%) PBMオルソとの併用効果 |
照射時間 | 上下アーチに 各4分間/日 | 5分間 |
矯正治療期間をより短縮したい方はPBMオルソとPBMバイブの併用がおすすめです。
痛みをなるべく感じずに治療を終えたい方はPBMオルソをおすすめします。
注意点
- PBMヒーリングは、全てのケースで効果が保証されるものではありません
- PBMヒーリングは、安全性が高い治療法ですが、まれに副作用が出る場合があります
- 保険適用外となることが多いです
- 治療を受ける際は、必ず歯科医師に相談し、メリットとデメリットをよく理解した上で決断しましょう
PBMヒーリングは、歯列矯正治療をより効率的に進めるための選択肢の一つです。それぞれの装置の特徴を理解し、自分に合った治療法を選びましょう。